努々疑うことなかれ

勢いとノリだけで書いてます

愛する準備は万端さ

松倉くんのダンス、ずっとすきなんですよ。どれだけ踊り方が変わろうと、上手い人が他に現れようと、私の中では松倉くんのダンスがいちばんなんです。

初めて彼が踊っているところを見たとき「やばいのいる!」と思いました。僅かな登場シーンを何度も繰り返し見て、そこに他とは比べ物にならないほどの練習量を感じたときグワァッと心臓を掴まれました。何年経っても忘れられない鮮烈な出会い。

最初がそんな感じだったからか上手い下手とかどうでもよくて、素人なので分からないし、他でもない私の心を揺さぶれるのかが好き嫌いの基準になっています。そして私の心を揺さぶるにはダンスに対する姿勢も大切で、多くはパフォーマンスからそれを感じるのだけど、TravisJapanに加入してからダンスに対する考えや想いだとかの片鱗を覗かせてくれることが多くなってきて、その姿勢を言葉で見ることも出来るようになってきたのでここらでいっちょまとめたいと思います。

 

入所してからセクバのあたりまでとにかく大きく、しゃかりきに踊るのがダンスだと思っていたと言う松倉くん。

そんな松倉くんがダンスについてどう思っているのかちゃんと教えてくれた最初は2014年。(私調べなので確かではないです)

「ダンスで名前が上がることがあるけど、正直"ダンスがなかったら生きていけない!"ってほど、ダンスが好きなわけではない(笑)ダンスは自分の趣味だけど、"一番後ろの列で踊っていた自分がもっと前に行くには、とにかくダンスをがんばるしかない!"って思ったんだ。そこから無我夢中でダンスの練習をしたよ。コンサートの空き時間とか楽屋でゲームとかしてるジュニアが多い中、そういう時間もひたすら練習にあててたな。」

この時点で松倉くんにとってダンスとは前に行くための手段であり目的があるとすれば周りに負けないことになると思います。

ただ「抑揚をつけたダンスができるようになりたい」や「ダンスって奥が深いんだな」「自分の踊りなんてまだまだ甘いな~って実感したよ」などの発言から、"負けないための武器"というだけでなくダンスを面白いと思ってもっと上手くなりたい心はあるんだということが分かります。

 

また2014年。Sexy松結成で一気に露出が増え、大舞台を経験して一気に成長した時期ですね。

「Sexy松をやるまではガムシャラにシャカリキに踊ってたけど、今は見せ方をすごく意識してます。どういう表情をしたらもっとカッコイイだろうとか。」

メインの公演も経験して、確かにこの時期ら辺の松倉くんはグッとダンスが大人っぽくなった印象です。

Sexy松のパフォーマンスは名前に感じが入っていることから和テイストを意識したようで、「かわいい」だけじゃなく「かっこいい」も出来るんだぞ!とアピールしたかった的なことを言っていたのをよく覚えています。

ニコニコ笑顔がかわいい松倉くんの表情に深みが出てきたのはこの頃かもしれないと今振り返ってみれば思わなくもありません。

 

そして松倉くんが自分のターニングポイントで必ず名前をあげるSHOCK。2019年の松倉くんによるとやはりここで変わったと思うところが大きいらしいですね。

「仕事に対する姿勢が変わったのは『SHOCK 』に出るようになってからですね。『SHOCK』カンパニーのみなさんの背中を見たり話を聞いたりするうちに、曲の意味もわからないままただ楽しくやってるだけじゃダメなんだ、全てのパフォーマンスは"表現"なんだって、すごく思い知らされて。歌もダンスも殺陣も太鼓も、感情とかパッションを入れて見せるものなんだって分かったことで、僕の世界は変わりました。」

「転機は『EndlessSHOCK』に出演した'15年。それまで全然わかってなかったダンスの本質を、堂本光一くんに、言葉でも背中でも教えてもらった。ダンスとはパッションなんだ、と。形を追うんじゃなく、心が動くから体も動く。そこから一気に変わりました。」

松倉くんがSHOCKの話をするときにダンスのワードが出てくるのは結構珍しくて、いつも芝居の話──カイトをどう生きるか、みたいな──が多いので、探せばあるかもしれないけど私が思い当たったのはこれくらいでした。

これはある松倉担のひとりごとって感じで受け流してもらいたいことではありますが、別にSHOCKに出たから仕事の姿勢変わったなんて私1ミリも感じてなくて。確かに表現はすごく奥行が出ましたしストーリー性をより一層感じるようにはなりましたけど、松倉くんはSHOCKに出る前から"誰かの人生変えるつもり"でステージに立ってくれていてもうそれが何よりも嬉しいし誇らしいしそれだけで良かったので「仕事に対する姿勢が変わった」っていうのはいまいちピンときません。あまり自分を卑下するような人では無いので、姿勢どうのの話は明らかなる事実かもしれませんけど、だからって松倉くんを変えたSHOCKはすごい!とかそういう話じゃないんですよっていうのはちょっと聞いてもらいたい話ではあるかな。いやSHOCKはすごいんですけど。

 

SHOCKでダンスによりストーリー性を持たせるようになったんだなと分かるのがジャニフワの時期のテキスト。

「俺は、段取りで踊りたくないから、自分なりの設定というか、物語を考えて踊ってた。」

「例えば「闇を突き抜けて」のシーンでは地球人メンバーの一員として「宇宙人に宇宙船を乗っ取られる!」っていう物語を考えたり、宇宙でのミュージカルメドレーの場面では、「劇場の外に宇宙が広がっているんだ」って想像したり。自分なりに物語を楽しんでる。」

恥ずかしがりながら教えてくれたこのエピソードも興味深くて、松倉くんの中では全ての曲にそういう裏設定があることを知るとどんどん考察したくなっちゃいますよね。

ダンスでは無いですが、Sexy松レコーディングの際にお花畑を飛び回るイメージを持ちながら歌ったなどと言っていたので、SHOCKで始めたというよりかはもともと曲のイメージ付けは行っていたもののそれがより精密に行われた の方が正しい感じはします。

 

そしてTravisJapan加入。ここから松倉くんの試行錯誤が始まります。

「僕、つい最近TravisJapanに加入したんです。TravisJapanはダンスのシンクロ率をすごく大事にしていて。でも僕と元太は最近入ったからって言うのもありますけど、ほかの5人と揃ってないなって思いました。どうしてだろうって考えているうちに今まで気づかなかった自分のクセに気付いたんです。だから、そこが反省点だし課題だなって思ってますね。」

「TJのダンスはシンクロ率が大事。僕、お台場まで自分の踊りに癖があるって気付いてなかったんです。メンバーが正直に言ってくれて初めて自覚した。正直そこは今もまだ苦戦中。一番意見を言ってくれるのは中村海人かな。もっと頑張りたいです。」

ここら辺はもうとにかく自分を殺してでも合わせなきゃって焦りを感じたりしてちょっと読んでて苦しいです。松倉くんが癖だと思ってるもの私が大切に見守ってきたものでそれを悪だと思われて消されていく悲しみだとかも苦しい一因で、なんで松倉くんが合わせなきゃいけないんだろう 世界が松倉くんに合わせろよってまじで思ってました。(地獄!)

 

でもそれがいつの頃からかダンスでも浮くことがなくなってきて(って母に言われました。私は松倉くんしか見てないので分かりません!)テキストも苦しさより頑張ろう!って気持ちの方が伝わってくる内容になっていきました。

「7人の中での個性の出し方はまだ模索中。TravisJapanの武器のシンクロダンスは、僕は入るまであまりやったことがなかったので、最初は厳しい声が多かったんですよ。でも今は、前よりは良くなってきたんじゃないかなと思っています。そろえることはTravisの武器なので、もっとメンバーと話したりもして、追及していけたら。」

「トラジャに入っている以上、自信を持たなきゃいけないって思ってはいるんですけど、みんなうまいから、「踊れる」とはまだまだ言えないですね。特にトラジャが武器にしてるシンクロダンスでは、僕が『SHOCK』以来大事にしてきた"表現"とか個性を、ある意味では封印しなきゃいけなかったりもするから、それはそれで楽しいんだけどやっぱり難しい。でもそのぶん、伸びしろはあると思ってるし、みんなに追いつかなきゃ!って気持ちでやってます。」

 

まだまだ揃えることに重きを置いていたのが、表現すること・揃えることのどちらもやるしいい塩梅のところを探ってるって言うようになったのは虎者からでしょうか。

「第1部の「誘惑」っていうタイトルのパートは、ただ色気を出せばいいとかエロく絡めばいいとか、そういう表面的なものじゃなくて。僕らが伝えたいのは、忍者として力を極めていく中で、誘惑に惹かれつつも、それをはねのけていく心の葛藤っていうのかな。そういうモヤモヤした感じが伝わればと思って演じています、僕は。だけど難しいなって思うのは、それをやりすぎると浮いてしまうこと。見せることを意識してやるのと、その世界で感情を解放して生きるっていうことのバランスが本当に難しくて。それは「~SHOCK」の時から悩んでることなんですけどね。お客さんに伝わらなきゃダメだなと思いつつ、表面的なことだけを考えてキレイにやっていたらお客さんに魂が伝わらない。そこは何年もずっと悩んでます。だから、パフォーマンスをしていて気持ちいいときもあるし、もどかしいときもある。毎日が模索ですね。」

これは多分演技も含めてパフォーマンスの話をしているんですけど未だに言ってることが高次元すぎてよく分かりません。ただこれもいい塩梅を見つけるって話ですよね、多分。

「TJといえばシンクロダンスだから、全員そろえることが第一。例えば一つ一つの動きの初動を、グッて行くのか、スンッて入るのか...文字で伝わりづらいと思いますけど(笑)、そういう細かいニュアンスまでそろえていくので難しい!メンバーからはいまだに『もっとそろえて』って言われますから。曲の世界にパッションを込めつつ、冷静に周りを見る余裕も持ってなきゃいけない。そのパーセンテージの加減をここ1年ぐらいずっと模索しています。」

も~~~~~~う!これで私は大号泣でした。なんせ「なんで松倉くんが合わせなきゃいけないんだろう」「世界が松倉くんに合わせろよ」精神の地獄おたくなので松倉くん本人に私がだいすきな松倉くんの今までのダンスを「諦めてないよ!」って言われた感覚というか、私のすきな松倉くん(のダンス)が消されてしまうとメソメソしていた私を救ってくれたのは松倉くんでした。ありがとう一生ついていきます。

 

今どういう想いで踊っているのか、楽しいからやっているのか仕事だからやっているのか は知りませんけど少なくとも、表現することがすきでその一環にダンスがあるという感じなのかな~って信じたくなっちゃいますね。

2014年の話で「この時点で松倉くんにとってダンスとは前に行くための手段であり目的があるとすれば周りに負けないことになると思います。」と書いたんですけど、ROTの「負けたくないというか劣りたくない」もめちゃくちゃ印象的で、松倉くんがダンスを頑張る原動力は自分のためと仲間のためとが成り立っているものによる強いパワーなんだなと思いました。ダンス!ダンス!するのだ~!って感じ。

 

2015年4月号ポポロ。

まつくのダンスはシャカリキじゃなくなった。リハのときと本番のときとでキラキラ具合が全然違う!本番はまぶしいくらいにまつくがキラキラ輝いてた。

元太の褒めちぎりに対し松倉くんが返した言葉がだいすきです。

「「どんなに端で踊ってても、自分が舞台のセンターに立ってるんだ。」って気持ちでやってたの。」

 

センターじゃない人はセンターじゃない人なりのやり方だったり正しさはあるかもしれません。でも個人的にはこの気持ちずっと持ってやってくれたらなって思います。

どこにいたって私のピンスポットライトは松倉くんにしか当たっていないしずっとキラキラ輝いているので本人が乗り気じゃなかったらそれは辛い。

だから自信満々でいてほしい。いつでも。

 

勝ち気でいきましょう!人生勝とうね。そして見せつけてね、ずっと見守ってるから。